ラーメンバー 「Imagine」 コラム版 -5ページ目
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軒率をリサーチ


えー、最近バイク通勤です。
5年ほど前に買ってほとんど乗ってなかった・・・。
ホンダのカブですが、ちとオシャレなデザインで若者をターゲットにした、
「リトル・カブ」という50CCのやつです。
中々いまどきの気候は、バイクに心地よい。

てなわけで、昼休みに「プロロンッッ~」とラーメン食べに出陣。
行ったのは佐賀市松原三丁目の「来々軒」。
かの「中川輪業」の対面あたりにあります。
食べるのは、かれこれ20年ぶりぐらいかも。
味の記憶はもちろんナッシング。
メニューを眺めてみると、「麺」の他に「単菜」「点心」との言葉が。
町の中華屋という塩梅です。
「麺」メニューがちと意外。
メニューに書かれている順に、味噌ラーメン・醤油ラーメン・塩ラーメン・坦々麺・皿うどん・ちゃんぽん・ラーメン・パリパリ麺というオーダー。
ラーメンのスープのバリエーションの多さは、味と反比例するような気がしないでもないが、
味噌・醤油・塩に触手が動く。
が、まずはデフォからと、ラーメンを食べてみる。

豚骨&鶏がら出汁で、麺は細麺。
スープの色がちと乳白色系で不安な色彩に見える・・・。
食べてみるとスープといいチャーシューといい麺といい、
昔死ぬほど食べてた、明星食品の「久留米屋」というカップ麺を彷彿とさせる味。
つーか、「久留米屋」を全ての面でグレードアップしたようなカンジ。
まずくないけど、お店で食べるラーメンとしては、好みの方でないな~。
重いけど、濃厚でない味つーか、なんつーか・・・。

他の麺類や中華丼、マーボー丼は気になるので、再来店しよう。
ちなみに対面の「中川輪業」のポップ、「冬のソナタ 見るのはドナタ」というのは、
ヘタウマでコテコテで、やっぱココロに刺さる。(笑)


ところで、佐賀には「軒」を持つラーメン屋が多いような気がしないですか?
へのさんは「麺喰い日記」で~『軒』を訪ねて~というステキなシリーズを展開されていますが、
確かに軒の付くラーメン屋は総じて昔からの古い店で、滋味系な安らぎでマッタリする店が多いようです。
てな展開で、Yahoo!電話帳で、
佐賀・福岡・北九州・久留米の各市の「軒率」を調べてみました。
もっとも、電話帳ですからチェーン店の営業本部とか、FAXが掲載されていたりとか、
ラーメン店でなく食堂等で掲載されていたりする店もあるでしょうから、
かなりアバウトですけどね。
(今日食べた来々軒も中華で載ってます。爆)

佐賀市 ラーメン店 72店 軒が屋号に付く店 19店  軒率 26%
福岡市 ラーメン店 429店 軒が屋号に付く店 23店  軒率  5% 
北九州市 ラーメン店 307店 軒が屋号に付く 店55店  軒率 18%
久留米市 ラーメン店  77店 軒が屋号に付く 店12店  軒率 16%

ウオー、佐賀市がぶっちぎりのトップです。(笑)
田舎の裏返し?古き良きものが綿々と存在し続けるステキな状態と、
ポジティブに評価しておこう。

参考までに、ラーメン店と焼鳥店の都道府県別ランキングを調べたのは、
こちらです。
人口当たりのラーメン店数は、佐賀と福岡は18位と19位でほぼ同レベル。
(まっ、福岡は屋台がカウント出来ないから・・・)
驚くべきは焼鳥屋のランキング。
福岡・佐賀・長崎が全国ベストスリーです。スンゴイ。



私が常日頃「よっぱーの記憶ナッシング状態」になるのは・・・

焼鳥屋が多すぎるせいだ。と、責任転嫁してみる。(自爆)





来々軒 佐賀市松原3丁目3-26 0952-24-3887 11:00~22:00 
定休:火曜 P 656パーキング使用可 



ラーメンって、なんなんだろう?



今日の21時からの日テレ系で放映された、
スーパーテレビ情報最前線は、かなり興味深いプログラムでした。

今日の放送内容は「すごい味がやって来た!新宿・不夜城ラーメン物語」というもの。


関西に10店舗を持ち、年商37億円を稼ぐ、どうとんぼり「神座」(かむくら)が、新宿歌舞伎町に超大型店でラーメン激戦区に殴り込むというのがメインです。
うーん、ラーメン番組に出てくるラーメンは、ほとんどが「おっ、旨そうだなー、一度くらいは食べてみたい」と思えるんですが、
これはなんかそう思えんかった。
番組内では、何度か食ったら忘れられなくなる味なんて事が言われてましたが、仮に私が食っても
こんなカンジではないかと、ヒシヒシと感じたわけで・・・。
それにしても売り上げ目標が、一日4000杯、月商1億というのはスゴイ。
番組のフィナーレ近くでは12月12日の開店の模様が流れ、ほぼ4000杯を売り上げて、
「サクセス・ストーリー決定」みたいなオチでしたが、「盛者必衰」の予定調和は見えてるような気がしたなー。
つーか、出汁・タレは本店直送つーことでしたが、同店の求人情報には、

仕事内容
(1)接客&調理。調理はマニュアルがあるので安心です。ホールのみでもOK。あなたの希望を聞かせてね!! 
(2)開店前の清掃と仕込みをお願いします

という記載が・・・。
うーん、マックとかと一緒かな??
ファースト・フードですね。ラーメンを売ってても、ラーメン屋ではないな・・・。


サイドストーリー的に紹介されたものでおもろかったのが二つほどあった。

ひとつは、の新宿本店撤退のエピソード。
番組内では、「新宿はラーメン店が乱立しすぎて、いい品を提供しても生き残るのが難しいので、リスク回避のために閉店する」ということでした。
が、上記のHP内では、リニューアルオープン予定2004年の文字が・・・。
つーか、2ちゃんの「新宿で食える名店はここだ」スレを覗いて見ると、「味落ちすぎ」って、カキコもありますねー。真実はどこにある~~。(笑)

もうひとつおもろかったのは、池袋の二店で成功したらーめん専門店えるびすが、新宿に前店のネームバリューを使わずに、大八軒で、ケンカを挑むというもの。
おっと、自信満々だった社長は、開店直後の不入りに意を決して、味の見直しはするわ、嫌っていた「情報誌」の取材は受けるわで、なんとか盛り返してました。
「新宿にケンカ売りにいくぞー」って開店前のコメントが、最後には「新宿は厳しいですよ」に変わってました。


で、結論。
つくづく感じたのは、「メディア・リテラシー」の重要性。
テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・マンガ・映画等のさまざまなメディアを咀嚼し、メディアの提供する偏った情報を取捨選択する能力が大切だということ。
今日の番組と、ネット上から拾う情報はまるで正反対のところもあります。
その辺がよく分かってないと、「好みでないラーメン食べて、金をドブに捨てる」という自殺行為を犯してしまうわけで。
言ってみれば、「ラーメン店のランキングもの」も、どこそこに、あんな味らしい店のラーメン店があるという、「純情報」として拾えば、有益なものだと思うのですけどね・・・。


つー流れで、写真は私がこよなく愛する、「再来軒」の「特製大盛・600円」。
最近は、大盛だと、若干バランスが崩れるかと思い、専ら「デフォ」ですが・・・。
ブースカさんの日記を真似て、特大画像にしてみました。「爆」



てな訳ですから、ラーメンっていうのは、

あなた自身で定義すれば、「それが原理」。


奥さん、今はいてるパンティーください!!




結婚する前の話だから、もう10年ぐらい前の古い話。
サンタからもらった、めったに出来ない「経験」のプレゼント。


クリスマス・イブのその日、何の予定もなく一人寂しく仕事場からパチ屋に直行して、コテンパンに負けた夜の話である。

突然の電話のコール音で、コタツから出てしぶしぶ受話器をとった。
はい、と応答しても返事がない。
イタズラかと不審がりながら、今度は「もしもし、○○ですが」苗字を言ってみる。
すると返事があった。若い女性の声だ。

「もしもし、わたしです」

んっ、誰だ?

「ああっ」

と返事しながら考えをめぐらす。
昔付き合った事のある誰かからのデートの誘い?かと思いもしたが誰だか分からない。

「知らないなんて言わせませんよ」

えっ、マジで分からない。
間違い電話かと思いもしたが、苗字を名乗ったしなー、全神経を脳に集中し記憶をたどるがギブアップ。

「○○ですが、間違いじゃないですか」と言ってみた。

「○○さんでしょ、下の名前は△△△」

ありぁー、フルネームで知っていやがる。
おまけに口調は、昔の職場の同僚や飲み屋のおねーちゃんとは明らかに違う。
たとえて言うなら、3年半付き合って別れて久しぶりの会話ってな具合。
その間、三井グリーンランドとハウステンボスとスペースワールドに2回づつ、一緒に遊びに行ったみたいな。
映画館で10本映画を見て、泊まりの旅行に3回出かけ、焼肉屋に15回は行ったみたいな。
延べにすると100回ヤッテ(うち車中3回)、一度は堕したみたいな。
フルネームを知っているのは不思議だが、こんな女は知らないと確信し言ってみた。

「どなたですか、間違いだと思うんですが」

「○○さん、ちゃんと分かってるんですからね」

何が分かってんだよ、こっちは全然分からないぞ。
おまけに、受話器の向こうからは、赤ん坊が火が付いたように泣く声が聞こえだした。

「あなた毎日電話してくるじゃないですか。そのたび今はいてるパンティーくれって言うじゃないですか。あなた×××で働いてる○○でしょ。」

げっっ、パンティーてなんだ。
職場も知ってて、おまけに苗字呼び捨てにしやがった。
ひょっとして俺、そんな電話したっけ?
いや、してない。明日が誕生日のキリストに誓って・・・。
でも、どうして名前から職場から知ってんだ?
誰かが、俺の名前をかたっているのか?

「それに洗濯して干してる下着も泥棒したでしょ。ブラとパンティーを合わせて10枚はなくなってるから。この電話は録音してるし、近所の交番にも届けてるんですからね」

体が震えてきた。廊下においてある電話で話していたので寒さもあるが、それ以上にこの展開のために。

赤ん坊は泣き止まない。いくら犯人じゃないと言っても、女はとりあわない。
だんだん、ヒステリックになってきてまくし立てる。

しばらくは、俺も興奮して言葉を返していたが、ふと気付いた。
犯人が名刺交換よろしく、自分から職場や名前を名乗って事に及ぶ訳がない。
この女の理論は破綻している、あるいはカマをかけている。

そう気付くと安心して、こちらから一方的に電話を切った。

しかし、録音と交番の話は気になる。
女が言った交番に折り返し電話を入れてみた。
事情を話すと、警官は苦笑いしながら「ああ、あの奥さんですね」と言った。
「心配ないと思いますけど、本人に確認してこちらから電話しますよ」
警官は災難でしたね、と言いたげにこちらの電話番号を聞いた。

とてつもなく長く感じた20分が過ぎ、警官からの電話がかかってきた。
事の顛末は要約するとこんなカンジ。

結婚と同時に妊娠・出産したその女は、出産直後にダンナの勤務する会社のかなり大きな社宅に引越しした。

近所づきあいと育児で疲れ果てている時に、イタズラ電話がかかりだし、まもなく下着泥棒の被害も受けるようになった。

ダンナに相談しても「警察に被害届けを出せ」と言うだけで無関心状態。
逆に仕事で疲れているんだから、そんなことぐらい自分で解決しろ、と怒り出す。

警察に届けたもののイタズラは毎日続く。
神経をすり減らして限界に近づきつつあったクリスマス・イブの日に、グチでも聞いてもらおうと友達に電話した。
しかし、間違ってダイヤルしてしまい俺の会社にかけてしまった。
すみませんと謝り切ったが、電話に出た男(俺じゃない)の声が、イタズラ電話をしてくる主に似ていた。

時間の経過とともにそれは確信に変わっていった。

リダイヤルして俺の会社にかけなおし、イタズラの主が時々名乗る苗字を使い呼び出しをかける。

たまたま、偶然にその苗字が俺の苗字と一緒だった。
もう帰りましたよ、と言われたが、ひるまず自宅の電話を聞きだしたらしい。
(不用意に自宅の電話番号を教えた奴は、分からなかった)

こうして、その女の中では俺が犯人だという図式が完成した。
犯人が本名を名乗る訳はないという、単純な公理を忘れて・・・。


当時は、あんなノイローゼのバカ女にぶち当たって、スゲェー災難だったと思っていました。
しかし、二人の子供の親となった今、冷静に振り返ってみると、哀しくなって同情すら覚えます。

家庭を犠牲にしてまでも、男は仕事だと思い込んでるダンナ、それを当然と受け止めながら、家庭という社会から閉じた系の中で、育児・近所づきあいの重苦しさに耐えられなくなりつつある自分の状態に悩む、その女。


法や制度が整えられ、男女平等・女性の社会進出が声高に叫ばれて久しいのに、現在と当時の状態は、さほど変わっているとも思えない今は・・・。




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